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崩壊する医療現場

医療

祝日の月曜を全面開院、予約手術を推進  新潟大病院、9月から

新潟大医歯学総合病院(827床)は、2025年度決算で赤字に転じる見通しを踏まえ、9月から祝日の月曜日を全面的に開院する。予約手術などに対応することで、赤字補填と患者サービス向上を両立させる。同院の…

令和7年度における月曜祝日の開院について - 新潟大学医歯学総合病院
令和7年度、3連休となる月曜祝日について、下記月曜日は通常診療いたします。 令和7年9月15日(敬老の日)

とんでもないことしますね。祝日がなんのためにあるのかこれでは意味がありません。ここまでして大学病院が赤字解消のために働かないといけないのでしょうか?大学のみ診療報酬を1.5倍にしてもいいとは思います。大学病院の中が相当非効率なことも知っているので、収益が上がらないのは診療報酬だけが原因ではないですが。

でも日本の病院の赤字は深刻です。

2024年度、自治体病院の86%が経常赤字、95%が医業赤字と「過去最悪」、大規模急性期病院では9割超が経常赤字—全自病・望月会長

2024年度における自治体病院の決算状況を調べたところ、86%が経常赤字、95%が医業赤字という異常事態であることが明確になった。1973年(昭和48年)から自治体病院の経営状況調査が行われているが「過去最悪」の状況である。なお、本調査には自治体病院全体の8割が回答しており「実態を現わしている」と言える—。

このため自治体病院の経営を維持するために、2026年度に「大幅な診療報酬改定」などが必要になることはもちろん、現下の厳しい状況に対応するための補助金交付なども必要である—。

また、現在のベースアップ評価料のみでは「自治体病院職員の十分な給与増」が行えないため、2026年度改定時には十分な引き上げが求められるとともに、物価高騰等に伴う消費税負担が膨張している点を踏まえた対応(保険診療にも消費税を課税し、適切な還付を行うなど)も必要である—。

全国自治体病院協議会が8月6日に臨時記者会見を開き、望月泉会長(八幡平市病院事業管理者兼八幡平市立病院統括院長)らからこうした見解が示されました

コロナ前もそこそこの赤字だったのがコロナ補助金で一時的に黒字化。しかし急激なインフレで一気に経営状況が悪化してこの状況に追い込まれました。あまりに急な変化なので診療報酬の改定は追いつかず、このまま潰れていく医療機関もたくさんでてくるでしょう。

国としてはベッド数を減らしたいと思っているはずですのでそれで問題ないようです。

なんとか生き残りをかけて病院は祝日の営業を始めると・・・でも大学病院ですよ?民間病院がやるならわかりますがこんなことしてただでさえ薄給の大学病院医師がついてくるのでしょうか。

一方で訪問診療はボロ儲け・・・

国はこれも推進しているようですので当分はバブルが続くでしょう。そしてある程度広まったら一気に締め付けてくるはずです。こんなのが長続きするはずありません。

世間ではインフレと賃上げでイケイケなムードがありますが医療分野ではそんなことありません。賃金は上がる余地がないでしょう。賃金が減り、なおかつ労働時間が増える可能性があります。宿日直許可もその流れでなりました。

何もしなければゆでガエルになって終わるだけ。もがくしかありません。

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