美容クリニックが脱税

美容医療グループが62億円の申告漏れ　業界拡大「都心は過当競争」

全国で100以上のクリニックを運営する「麻生美容クリニック（ABC）グループ」が、大阪国税局などの税務調査を受け、2023年までの5年間に計約62億円の申告漏れを指摘されたことがわかった。グループ内の取引で仕入れを過大計上していると判断されたほか、約3億円については基幹法人の所得隠しを指摘されたとみられる。

　追徴税額は過少申告加算税、重加算税を含めて計約12億円。基幹法人の「IDEA」（大阪市）は取材に「税務調査を受けたことは事実。見解の相違もあったが、当局の指導により修正申告も納税も完了している」とコメントした。

　ABCグループでは、IDEAがクリニックへの経営指導や医療機器販売、グループ全体の資金管理などを行っている。ほかに調査を受けたのは「AGAスキンクリニック」を運営する札幌市などの3医療法人▽「メンズライフクリニック」を運営する大阪市と那覇市の2医療法人▽「東京美容外科」を運営する青森市の医療法人――の計6法人。

「個人的に使った」との指摘も

結構大きい額の脱税です！すでに納税済みということですが、これはいわゆるMS法人が否定されたということになり、今後医療業界にあたえる影響は大きいですね。

MS法人とは薬品や機械をまとめて仕入れて医療機関に卸す会社で、利益をあげれない医療法人が合法的に利益を会社に残す方法として利用されてきました。多くの場合は経営者は同じです。自分の会社から自分の病院にモノを卸しているのですね。多くの病院を構えているなら当然そのほうがスケールメリットが効きますし医療法人のデメリットを解消できるので当然に利用されてきた方法です。

今回の美容クリニックも10以上の法人に実質的な卸業務を行っている会社が摘発されています。

この美容クリニック、理事長は麻生という名前ですが全く政治家の麻生家とは関係なく、韓国人が「麻生という名前を使えばそう思ってもらえる」という不道徳な理由で麻生を通名として名乗っている不届き者です。（もともと別の通名があったのに、あえて変更しているのです）

まぁそれは別としてこれは医療業界全体に対する見せしめ行為でしょう。

医療法人が過度に儲けることは規制されています。それをかいくぐる方法としてMS法人があるわけで、規制しないほうがおかしいでしょう。そもそも社会保険料というほぼ税金を原資としているのに個人が儲けることができる仕組みがあるのがおかしいのです。

前々から言っているように関西電力など地域ごとに一つの大きな会社を作ってその中で教育や僻地などへの医療供給を考えるべきです。（電力会社はインフラですが、株式会社として成り立っています）税金を使う以上は制度の穴をついて個人が儲かる仕組みは作ってほしくないなと思います。最終的には個人開業の禁止でしょうか。それでいいと思います。市立病院、県立病院、済生会、徳洲会など全部廃止にしましょう。