宿日直許可に注意

医療

2024年から医師の働き方改革でいろいろ変わります。

それでいろいろ調べていたのですが、宿日直許可についてはいまも制度があり、大半の病院は守られていないことがわかってきました。

まず宿直とは夜勤とは違い、労働時間にカウントされません。つまり2024年以降の働き方改革でも制限に達しない医師が多くなります。もちろん、良好な睡眠がとれることを前提とした宿直であることが条件です。

夜勤ではないので前日に労働し、そのまま宿直に突入し、さらに翌日働くことも可能です。十分な睡眠がとれていることが前提ですから。

給与については注意が必要です。「11日平均額の3分の1以上」と書かれています。つまりそれが最初のツイートのように1.66万円や下手するともっと低い額になる可能性もあるということです。

いま現在宿直にあたる、いわゆる寝当直をしている人は、バイトなら3-5万円くらい。常勤でもそれくらいもらっているひとが多いのではないのでしょうか。これが減る可能性はあるということですね。バイトは減らないと思いますが、常勤はしれっと下げられる可能性があります。

実際宿日直許可を得て、宿直をしている病院は稀です。本当に寝当直できる病院くらいです。

一方で普通の急性期病院は宿日直許可なんて取れるはずがありません。一部の業態においては可能とのことなので、救急当直は夜勤として、病棟当直は宿直として許可を得ることはできますが、夜勤となった若手医師は前日と翌日をあけないといけないため(勤務間インターバル)病院が成り立たなくなるところも多いと思います。ですがこれがあるべき姿なので成り立たなない病院には潰れてもらいましょう。いまは救急当直という夜勤をしても宿直という扱いで前日も翌日も勤務させられている病院が本当に多いです。

おもしろい資料もあったのでおいておきます。

https://iryou-kinmukankyou.mhlw.go.jp/pdf/outline/pdf/20210720_02.pdf

しっかりと理論武装しておかないと、宿日直許可をとってないのに宿直として働かされる羽目になります。知識をアップデートしていきましょう。