輸血のスピードは守れ

医療

抗菌薬とはわけが違います。輸血は最初体重ml/hで投与する必要があるのです。

体重50kgなら50ml/hです。そうすれば最初になにかでる副反応は15分以内で起こるので、12.5mlしか輸血されていません。

50ml以下であれば他の血液型を輸血されていたとしてもリカバリーが可能なんです。

これは私が初期研修医のとき血液内科の先生に教わったことです。血液内科のがんは抗がん剤でよく血球減少しており、輸血する必要がありました。緊急ですることは稀ですが、まぁまぁの頻度で輸血が必要になります。それで血液型が確定しているひとでもアレルギー反応は起こりうるのでゆっくり投与しろというものでした。もちろん病棟看護師もきびしく指導されていたのでなにも言わなくてもこのようにゆっくり投与されるのですが、かなり印象に残っている言葉でした。

薬の投与というのは常に危険です。

以前も私はジスロマックを2錠分2で5日分処方してしまったことがあります。こういうのは薬剤師さんが気づいてくれますが、輸血は意外とノーチェックになりがちです。看護師も医師の指示通り行くだけになってしまうので、指示する方も注意が必要ですね。