信用できる医者は?

医療

これは詐称ですね。

助教授というポジションは昔ありましたが今はありません。この方は助教というポジションから開業したようですが、それを助教授というのはおかしいです。教授の次のポジションのような言い方ですがそうではありません。結構下です。

普通は教授、准教授、講師、助教、医員なんて順番であることがおおいでしょうか。

准教授はassociate professorですが、助教はassistant professorです。助教授というと教授の次のポジションではないのですね。

最近こういう経歴詐称が本当に多いです。この方は事実しか書いていませんが、東大の医学部を卒業したわけではありません。新潟大学の医学部卒業で、東大は他の学部でした。

そうやって患者を騙さないと集客できないのでしたら悲しいことです。でも医者の実力ってかなり評価しにくいですよね。簡単な症例だったら誰がみても一緒ですが、自分が数万人に一人の症例の場合、どの医者をあたっても診断がつかなかったり、最終的には診断がつくけど最初の医者は絶対に気づくことができないというパターンもあります。この場合最初の医者がいかに名医でもその患者さんにはやぶ医者と認識されてしまうでしょう。

学歴も当てになりません。教授が手術下手、診療下手くそというのはよく聞く話です。逆に臨床がすごくできる医者はなんの肩書もないという人は多いです。でもそれが一般人の耳に入ることはないでしょう。医者の間でその情報は共有されますがそれも狭い範囲です。

そんな医者の間で「頼れる医者」として尊敬されるパターンとしては「医者からその親族の手術を依頼される」ことです。自分の家族を下手な医者に手術させる医者はいません。医者から信頼される医者こそ、頼れる医者です。