地域離脱の罪は軽い

医療

これは悪手だと思います。地域枠を受験して医学部に入ろうとする高校生はまだそこまで自分の未来が見えていません。例えば新潟県で生まれて新潟市内の中心部に育ったらなんでも揃うでしょうしタワマンだってありますし高校生の段階ではここで十分じゃない?とか考えてしまいがちです。それで下駄を履かせてもらって医学部に入学できるなら、ということで地域枠を受験する人だっていたと思います。

でも入学してからいろんな世界をみることになって、気が変わったらどうするでしょうか?卒業後その地で9年間過ごして、やっと開放。現役で入っても33歳です。結婚して子供が生まれているかもしれません。その状態から都会へ引っ越しだ!というのは難しいでしょう。むしろそうしたいのが地域枠の考えだと思います。

ですが人々はそんな思ったふうに従ってくれません。今までも罰則がないのを盾にとり地域枠を離脱する人は跡を絶ちませんでした。そこでさらなる締付け「専門医取得不可」が加わるのです。

そうなったら私ならどうするか?おとなしく9年間過ごすでしょうか?いえ、それならもう見切りをつけて専門医が関係ない分野、美容や往診などにいってしまおうとなるはずです。そもそも専門医はあってもまったく給与に差が生まれませんし、現状はおえらいさんたちが学会を作りお金稼ぎに利用しているだけの制度です。

この制度はすでに限界でしょう。誰も行きたがらないから人がいないのに若者を騙して縛り付けるのはよくないです。純粋に給与で差をつけて市場原理に任せるしかないと思います。

この人の言う通り、自分のコントロールできないものに人生を預けないことは大事です