自由診療の後始末を保険でしたら捕まります

医療

美容外科手術や豊胸術など、美容医療が原因で生じた合併症・後遺症(がんなども含む)などの身体被害の治療については、原則的に健康保険が適用される。例えば、豊胸術に失敗して乳房を摘出しなければならない場合は、豊胸術の費用は全額自己負担でも、摘出手術費用の大部分は、保険が適用され、少ない負担で済む。 だが、ヒフコNEWS編集部の取材で、厚生労働省の幹部が美容医療関係者との会合で、美容医療後遺症への保険適用について、「因果関係がはっきりしなければ、健康保険は適用されるであろう」と述べ、明言はしないものの、美容医療合併症・後遺症の治療に保険を適用してはならないと行政指導していることが明らかになった。

https://biyouhifuko.com/news/japan/1554/

ヒフコNEWS編集部は5月下旬に、厚生局に改めて美容医療後遺症への保険適用に関するスタンスを取材したところ、「保険外診療に起因する有害事象を保険診療してはならないということは、明文化された法律はないが、保険医療機関及び保険医療養担当規則で定められる特殊療法の禁止や、一部負担金の受領などに照らして、個別に判断している。美容医療後遺症の全てを保険診療してはいけないというより、ケースバイケースで判断している」、「最終的には個別の判断になるが、一般的には、自費でやったものは、最後まで自費、というのが基本的な考え方」と電話で回答した。

https://biyouhifuko.com/news/japan/1554/

大学病院でまともな医療を提供している医師からしたらつらい仕打ちですね。でも保険をどのように運用するかは保険組合が決めるものです。自費の後始末は自費でしましょう。

自傷行為で傷ついた体を治すのは健康保険適応でOKで、自由診療の後始末は保険適応外というのはまぁ理にはかなっていると思います。

自由診療のほとんどは自前では後始末ができず、高次医療機関で治療せざるを得ないものがほとんどです。そのような治療は大規模な設備が必要となるので投資額に見合わず、保険医療機関に丸投げしたほうが経済的に合理性が高いのは間違いないです。

しかし投げつけられたほうは最悪です。他人の手術の後始末をするうえにもらっている給料は圧倒的に低いのです。しかも善意で保険で治療していたらこの仕打ち・・・・

まぁそもそもは保険診療している医者の給料が安すぎることが問題だと思います。保険診療している産婦人科医が年収5000万円くらいもらって、自費の美容外科医が年収3000万円なら理解できます。

でも実際は保険診療の医者はよくて年収1500万円くらい。アメリカの看護師の給料より低いんですよね。アメリカは医師は科によってかなりの差がありますが、日本でもその差はあるべきだと思います。その差がないために自由診療の美容外科医のみが高い報酬を得ることになってしまった。

これは末端の人間が言っても仕方ないことで、国が大きく方向転換をしないと変わらないわけですが、高齢者にきつくする政策で当選はできないので日本は詰んでいるのですよね。

どうしようもないのでその制度の中でうまく立ち回ることを考えましょう。