「家族が揃うまで心臓マッサージお願いします」

医療

これはいい表現ですね。私も心肺停止患者を受けたときにこんな状況に遭遇したことがあります。実際こういう場面では患者家族は現場には入れず、どういうことになっているのか理解できていないことがほとんどです。

もちろん呼吸はしておらず、目を開いたまま目は動きません。点滴をありとあらゆるルートから取られ(心停止状態だとルート確保するのは非常に難しいので手足4本から全員がチャレンジします。)当然胸骨圧迫しているので胸は凹んでいます。傍から見ると「死んでいる」そのものという状態です。

この状態を見せられないまま家族に「最善を尽くしましたが・・・回復の見込みはありません」としゃべっても説得力はありません。そんな家族からは「せめて全員揃うまでは処置を続けてください」という言葉がでてきます。

実際は「承知しました・・・では続けます」と言って休憩していることがほとんどではないでしょうか。そして家族が来たらまた再開して・・・お看取り。

J046 非開胸的心マッサージ| 今日の臨床サポート - 最新のエビデンスに基づいた二次文献データベース.疾患・症状情報
J046 非開胸的心マッサージ 1 30分までの場合 250点 2 30分を超えた場合 250点に30分又はその端数を増すごとに40点を加算して得た点数 (令和4年版)

たいてい30分以上やることはないですが、それで2500円です。めちゃくちゃ大変で責任重大なこの処置がこの点数、日本の医療は安売りし過ぎです。せめて25000円にして追加分は自己負担を求めるべきではないでしょうか。(まぁそれも医学的根拠がないので変な話ですが)

それかやはり機械に任せてしまうと。ルーカスくんは電源さえあれば無限に正確な動作ができます。ぜひ導入してほしいです