病院集約化は可能か?

医療

地方ではすでに医師不足で限界を迎えている病院が多いようです。

まずは新潟での取り組み。7病院が合併して一つの病院に。でもこれは失敗する気しかしません。結局高齢者の退院困難症例をどのようにして病院から追い出すかを考えないと高齢者で埋まって終わりです。より状況が悪化する可能性すらあります。

広島でも同様の取り組みが。1000床規模の病院がドーンと立つようです。でもこれで問題が解決するでしょうか?医師不足はたしかにマシになるでしょう。後方バックアップとして機能が残る病院があるようですが、そこで詰まる可能性もあります。結局高齢者医療の需要は際限なく増え続けているのでそこを抑えるしかないと思うのです。今の制度だと入院している方が安い上に病院にいるという安心感を与えてしまいます。すこしでも自己負担を挙げて、入院するなら施設より高いお金が必要という状況にしないといつまでも家族は入院を希望します。そして医者はどうなるんでしょうか?当直がへって楽になる可能性もありますがその分オンコールが増える可能性もあります。一人あたりの症例も減るので給料は減る可能性が高いですね。

これから集約化は地方で進むでしょう。都会ではまだまだ難しい。小規模乱立が続きます。そもそも個人が病院を作れるなんていう制度がおかしいと思うんですよね。病院は自治体ごとに管理、クリニックも自治体が管理が当然です。医療はインフラという割に医者に開業権とかを認めすぎです。本当になんとかしたいなら国家権力で改善するべき。当然その時は大学医局も権利を失います。