救急外来と病棟を兼務する看護師は違法!

医療

北海道の胆振地方にある白老町は、町立病院の勤務体制が基準を満たしていなかったとして、受け取った診療報酬のうち1億2586万円を返還すると発表しました。 白老町 大塩町長) 「反省を踏まえた中で病院の経営改善に向けて取り組んでいかねばならないと決意している」 白老町は町立病院に常時2人配置することになっていた看護師が夜勤中に救急外来にも対応していて、夜間の病棟勤務体制が国に届け出ていた診療報酬の基準を満たしていない期間があったと厚生労働省に指摘を受けたと明らかにしました。 指摘を受けた期間に病院が受け取った診療報酬のうち、1億2586万円を来年度予算から一括で返還するとしています。 町によりますと原因は慢性的な看護師不足で、現在は勤務体制を見直し改善を終えているということです。

https://news.yahoo.co.jp/articles/5fc9be6072199a0a8f8d49e5d7f674568a023909

これは全国の病院に激震が走りますね。こういう病院めちゃくちゃ多いと思います。なんちゃって救急外来として1.5次くらいの症例を扱う小規模病院はほとんどこのような形になっていると思います。

これが認められないとなると、救急を撤退するところも出てくると思うのですが、どうなるでしょうか。病院としては夜間帯に一人でも入院すれば何十万円の利益になるので救急を続けたい気持ちはあるでしょうが看護師の人件費も2,3万はするわけで、やるならいっそ大々的に救急を掲げてやるか、やらないかのどちらかでしょう。

でもそれこそが国の狙いなのかもしれません。

国は小規模病院に対してあえて厳しい診療報酬改定を行っています。国は医師不足の解決のために小規模病院の淘汰を推進し、大規模集約化を進めています。また開業医に対しても適度に締め付けを行って開業医が増えすぎないように努力しているようです。

今現状の医師数でも集約化して開業に制限をかければ十分医師数は足りていると思います。それでも民間企業が多すぎるので今の非効率な医療体制はかわりません。診療報酬やこのように不正をしているところを摘発して、ゆっくりと改善はされていくのでしょう。でもこの国ですべてが公立病院になることは不可能。なのでそのつもりで私は動いていきます。