クリニックに勤務する麻酔科医の呼び出し待機時間は労働時間？ – 弁護士 西川 暢春 Nishikawa Nobuharu
大阪地裁Ｒ7.3.24麻酔科医がクリニックから、就業時間外も、クリニックまたは自宅において待機し、呼出しの連絡があれば、その着信に遅滞なく気付き、必要に応じて直ちに駆け付け、麻酔科医として勤務する必要...
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- ⚖️ 訴え：麻酔科医が「呼出し待機時間も労働時間だ」と主張し、約1億7000万円の割増賃金を請求。
- 📞 呼出し頻度：月2〜3回程度。まれではないが頻繁ともいえない。
- 🏥 施設の性質：リスクの低い妊娠を扱う一次施設で、無痛分娩も高い緊急性はなし。
- ⏱️ 緊急帝王切開：グレードAは30分以内が目標だが、産科医または麻酔科医の早く来た方が対応する体制。必ずしも即出勤ではない。
- 🛋️ 待機中の生活：自宅や外出先で待機可能。食事・入浴・睡眠もでき、比較的自由に過ごせた。
- 🧠 心理的負担：呼出しの不安はあるが、行動や生活の自由度は大きかった。
- 📝 裁判所の判断：待機時間は労働からの解放が保障されていたと評価し、「労働時間には当たらない」と結論。
うーんこれでオンコール代がでないのは納得できませんね。ここでの給与がいくらだったのかが気になりますが、無償で毎日待機させられ事前に連絡があるとはいえこれでは休まる暇もなかったのではないでしょうか。お酒も飲めません。遠出するときは事前に言っておかなければいけなかったのでしょうか。その場合、麻酔科の確保はされていたのでしょうか。出産はタイミングが読めません。大半が待機であったとしてもずっと拘束されているのと同じです。
これが宿日直のような扱いですらないとやはり労災すらおりないのでしょう。
宿日直、オンコールなどこの業界の労働形態はおかしいです。それをやっていた今までの人たちに原因があります。こういうのはどんどん断っていきましょう。そうやって初めて正しい労働環境になっていくのです。やり続ける人がいる限りはかわりません。経営者はほくそ笑んでいるでしょうね。やすい給料で働かせ放題なんですから。
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