「無給でも患者のため」給与未払い2カ月連続 江別谷藤病院で異例事態「地域社会全体で踏み込まなくては」
江別市の江別谷藤病院で、医師や職員に2カ月連続で給与が支払われていないことがわかりました。夜間や休日の当番病院でもあることから、市民からは心配の声があがっています。
医療法人社団藤花会が運営する江別谷藤病院。給料日は毎月25日です。しかし25日を迎えたきのう、医師や職員に給与は支払われませんでした。
谷藤方俊理事長が職員に宛てた文書)
「結果的に本日の給与を予定通りお支払いできないこととなってしまいました。大変申し訳ございません」こちらは、藤花会の谷藤方俊理事長が職員に宛てた文書。給与の未払いは非常勤の医師を除き、これが2カ月連続です。病院の利用者は。
病院の利用者)
「その話はこの前ちょっと聞いた。この先どうなるのか、かかっている方からするとちょっと心配」1969年に設立された江別谷藤病院。2014年に現在の建物に建て替えられ、病床数は122床あります。内科と外科は夜間や休日の当番病院となっていて、江別市などによりますと、いまのところ、当番病院に変更などはないということです。
なぜ給与は支払われないのか。谷藤理事長が25日のあさ、病院内でHTBの取材に応じました。
谷藤方俊理事長)
「未払いの原因は経営的な問題などです。」高橋純暉記者)
「病院内で私たちの取材に応じた谷藤理事長は、『地域医療を守るためにも、稼働は止めてはならない』と話しています」病院は現在も通常通り営業を続けていますが、無給で働く職員はHTBの取材に複雑な心境を語りました。
職員)
「無給のまま働かされ続け、悔しくて仕方ありません。『患者さんのため』『同じ部署の仲間のため』に、投げ出さずに働き続けています」異例の事態に、地元の医師会も困惑を隠せません。
江別医師会 笹波哲雄会長)
「噂で聞いただけです。谷藤病院の方から何らかの説明があったってことはありません。今回の原因が何なのかってのは全然分かりませんが、もう一刻も早く立ち直っていただければ、江別市にとってもありがたいなと思ってます」江別谷藤病院だけではありません。藤花会が運営する釧路谷藤病院でも職員の給与が2カ月連続で未払いになっています。
今回の問題について労働問題に詳しい弁護士は。
倉茂尚寛弁護士)
「(給与支払いが)2カ月も遅滞するというのはあまり聞かない。(職員は)自分が行かないと患者さんの生命身体に大きな影響が出てしまうということを理解されていて、職業倫理で働かれているのかなと思います。法人の問題ではあるが、解決に向けては金融機関や自治体も含めて地域社会全体で踏み込まなくてはならない」病院は今後どうなるのか。谷藤理事長は、「できる限り早期に未払い分も含め全額を職員に支給するとともに、法人自体の事業再建についても関係各部署と協議を重ねています」などとコメントしています。
最悪な事態になっていますね。
2ヶ月も給与が払われていないのにまだ入院患者がたくさんいて、職員は治療を続けているようです。まるで人質のようですね。
でも理事長院長はこんな感じ。これを見せつけられたら職員はもう立ち直れないのではないでしょうか。
これから保険医療機関の倒産がどんどん増えるでしょう。ですがこれが厚生労働省の仕組んだ路です。だれも助けてはくれません。こうやって医療機関が減って、でも患者はなんとも思わないはずです。そこになかったらないですね。ないなら仕方ないほかを探そう、というふうになるだけです。今までわが町でも心臓の手術が受けられた!といってもなくなったら別にみんな他にいくだけなのです。
唯一心配なのが地方の産科小児科。これもなかったらないですねという話ですが、そうなれば若者は移住してこなくなりますし、むしろ外にでていくでしょう。そうなるとより中心地に密集して住むようになり、余計に周りは過疎化が進みます。


このようにミクロの視点では地方中核都市に集中。マクロでは東京に集中することになるでしょう。人口減少社会では避けられないことです。

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