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モルヒネ、フェンタニルに代わる夢の鎮痛薬ADRIANA(アドリアーナ)とは?

医療

京都大学がすごい鎮痛薬を開発しています。

オピオイド危機から人々を救う画期的鎮痛薬―京大病院で医師主導臨床試験が実施された―

論文はこちら

Discovery and development of an oral analgesic targeting the α2B adrenoceptor

  • 💊 痛み管理の重要性:強い痛みは生活の質を大きく低下させるため、世界的に社会的健康課題となっている。
  • 🌐 オピオイドの問題点:最強の鎮痛薬だが、長期使用で依存、呼吸抑制、便秘、痛覚過敏などの副作用がある。
  • 🧪 新しい非オピオイド治療:α2B受容体特異的拮抗薬「ADRIANA」が、α2A依存経路を介して脊髄でノルアドレナリンを放出し、痛みを抑制。血行動態に影響なし。
  • 🐭🐒 動物実験での安全性:マウスとサルで依存や行動変化を誘発せず、強い鎮痛効果を確認。
  • 💊 臨床試験:ADRIANAの経口錠剤の第I/II相試験が、術後疼痛軽減効果を評価中。
  • 🔬 作用メカニズム:α2B受容体がターゲットで、α2A依存の下降性疼痛抑制経路を活性化することで鎮痛効果を発揮。
  • 🏥 従来薬との違い:クロニジンやデキスメデトミジンは急性高血圧・低血圧や徐脈のリスクで病院限定使用。ADRIANAは心血管系への影響がなく使用可能。
  • 📜 研究支援・貢献者:京都大学やAMED、JSTなどの助成を受け、多数の研究者が共同で研究・データ解析・論文作成に貢献。
  • 🏢 知財・企業関係:M.T.やT.S.、M.H.らがBTB Therapeuticsに関与し、ADRIANA関連特許を出願。

中毒や依存の可能性がないというのは非常に大きなメリットですね。でもそんなこと本当にあるのでしょうか?人間で応用されたら吐き気やめまいがでたりする可能性はありそうな気がします。

痛み止めって本当に主観的な評価でしか評価できないのでなかなか難しい分野です。プラセボと野差が非常にでにくいのですね。整形外科でのPRP注射もプラセボとの差をあまりつければ承認に至っていません。原理的に効く!というのであればPRPもアドリアーナも同じです。

まだ臨床試験が始まったばかりという段階ですので今後に期待です!

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