大阪大学の澤先生に続き、天皇陛下の心臓手術も執刀された天野篤先生も自由診療の世界に足を踏み入れました。
皆批判していますね。ここまで頑張ったのに最後はこれかよと。私も思います。
再生医療は現状これといった正解がありません。そういうのこそ大学病院でちゃんと研究するべきなんでしょうに、このクリニックでは高いお金を取って人体実験のようなことをしているだけです。
もちろん保険診療のみが全てとは思いません。保険でもメチコバールなどの意味のないビタミン剤が出されたりしています。これも問題です。
しかし多くの自由診療では効果があるかないのかはっきりしないものを高値で売りつけているというのが問題だと思います。しかもそれを医者という肩書を持つものがやっているのが問題です。これは新興宗教で教祖様が高い壺を信者に売りつけているのと同じです。
貧すれば鈍するといいますがやはり大学で頑張っても正当な対価がないことが問題なのでしょう。いまや多くの医師が自由診療の世界へ旅立っています。
私が思うに保険診療でちゃんとした対価が得られないならそれと同じことを保険外でやればいいだけだと思うのです。人工膝関節置換術も有名な医師が執刀すると2週間の入院で1000万円!などとして募集・・・いやこれじゃだれも手術受けに来ないですよね。保険診療の値段だと2-300万くらいだと思いますがこれはある程度手術件数があれば病院がかろうじて食っていけるくらいの絶妙な値段設定になっていると思います。さらにはこの値段から患者は高額療養費制度を用いて自己負担数万円で手術を受けることができるのです。保険と同じことを自費では無理ですよね・・・
となるとやはり再生医療も保険診療にしてしまうしかないのではないでしょうか。PRP注射1回1万円くらいで値段設定すれば多くの自費クリニックは壊滅するでしょう。効果は別として。さらに社会保険料を押し上げることにもなりそう。
高齢者の医療費負担、「3割」対象者拡大へ議論本格化…年内に方向性まとめる方針
現行の窓口負担は、70~74歳は2割、75歳以上の後期高齢者は1割が原則だ。ただ、70歳以上でも「現役並み所得」があれば3割負担となる。75歳以上では、課税所得が145万円以上で、年収が単身世帯で383万円以上、複数人世帯で520万円以上を基準としている。
高齢化や医療の高度化で医療費は膨らみ続けており、現役世代の保険料負担も増加している。政府は、高齢者も含めた「全世代」で社会保障制度を支え合うことを目指し、2023年に閣議決定した改革工程で、3割負担の対象者の見直しを28年度までに検討すると記していた。
社会保険料の負担に対する不満の高まりを受け、維新は7月の参院選で、現役世代1人あたりの社会保険料を年6万円引き下げるとし、高齢者の窓口負担を原則3割に見直すことも盛り込んだ。先の自民総裁選でも、支払い能力のある高齢者に、より負担してもらう「応能負担」の強化を求める主張が相次いでいた。
23日の部会では、厚労省から、後期高齢者の給与所得や金融所得が増えていることを示す資料が出された。委員からは「現役世代の負担軽減は強い経済を作るためにも重要だ」などと、3割負担の対象者拡大に肯定的な意見が目立った一方で、「もう少し、きめ細やかに見る必要がある」と指摘する声も出た。
社会保険料を下げつつ、増え過ぎた医者や医療従事者の給料を確保するのは困難でしょう。ここから先、医者の給与は転げ落ちるように下がっていきます。すでに年末年始の当直単価は下がっています。バイトの給料が減ると、次は常勤の給与が減らされます。もうそんな未来はすぐそこにあります。

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