【独自】福岡・糸田町立病院が大学病院に129万円分の商品券 九大病院には計9万円の「寸志」
福岡県糸田町立緑ヶ丘病院(99床)が複数の大学病院の医局に対し、2020~24年度の5年間で64件、総額129万円相当の商品券を贈り、九州大病院(福岡市)の医局には19、23、24年度に計9万円の「寸志」を渡したとの記録が町に残っていることが分かった。公金の使途として問題視する声が上がっており、3日の町議会で質疑される。
医師派遣の謝礼に「30万円を渡した」 福岡の病院元事務長が証言、過疎地医療の「営業活動」実態
九州の複数の公立病院で04年、医師を派遣する複数の大学の教授や医局に商品券などを贈っていたことが発覚した。同様の事態はその後も全国で相次ぎ、北海道の旭川医科大では19年、教授が派遣先から多額の報酬を受け取ったとして懲戒処分を受けた。 「話しにくいことだよね」。九州のある大学の医学部教授は「派遣の謝礼を受け取ったり、受領を見聞きしたことはあるか」との問いに言葉を濁した。「2万円ならお歳暮程度だ」と問題視しない考えを強調。「しゃくし定規に規制したら地域医療は成り立たなくなる」と付け加えた。
「地方の病院から外来だけでも来てほしいと言われるが、依頼がたくさんありすぎて受けられない」。別の教授も厳しい実態を語った。「若手は派遣に行きたがらず、割のいい医師のアルバイトを求人サイトで見つけてくる」。依頼を断り切れず、教授が自ら地方の病院に行くこともある。 「大学の医局に30万円を渡したことがある」と話すのは福岡県内の民間病院の元事務長。外科医を派遣してもらっていた。病院は都市部にあるが「派遣がなければ診察が回らなかった」と振り返った。
医局への上納金が問題視されていますね。ですが公立病院がこれをやるのは問題でしょう。地方の病院では大学医局からの派遣が不可欠です。ですが医局もタダでは派遣しません。より条件のいいところに派遣したいわけです。もちろんそれは医局員にとっていいところではなく、医局にとっていいところです。

しかし民間業者による医師派遣も問題視されています。結局どこが派遣しようと派遣される医師には還元されず、我々は手のひらで踊らされるだけの存在です。少しでもいいところで働きたいと思うのは当然のことでしょう。
政府としては大学が主体の医師派遣に戻したいはずです。大学の権威復活のため、専門医制度でも大学を必須にされました。でもハードルを高くしてもみなくぐっていくだけなんですよね。地域枠もすり抜け、即開業したりしていますがこれから開業も締め付けが強くなり直美も対策されるでしょう。
医局はその権威を維持できるのでしょうか?法律でかなり厳しく医師の人権を制限しなければそんなこと無理だと思いますが・・・なんとか逃げ切りたいですね。

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