
物価上昇に答えるように賃金も上がっては来ています。しかし専門職の給与はあまり伸びていないようです。専門職は専門職がゆえに正しく技能が評価されて正しくインフレに従って給与が伸びていくと思っていましたがそうでもないのです。
人出不足感のあまりない、仕事の専門性がわかりにくい文系の営業職や小売業でしっかりと給料があがり、人出不足の医療や建築などで賃金が伸びません。
医療に関してはなんとなくわかります。保険診療で価格が決まっているため伸びようがないのです。しかし建築や情報通信ではなぜあがらないのでしょう?元請けが値上がり分を根こそぎ持っていき下請けまで回ってこない?
私が思うに転職の難しさ故に給料があがらないのではないかと思います。特殊な技能を持っていてもそれを生かせる職場も限られてしまうので容易に転職ができない。一方営業職は特殊な技能ではないと思います。やろうと思えば誰でもその職につけて勉強すれば戦えます。こういうところでは市場原理でどんどんヒトが入れ替わり給料も需給に応じて変動するのでしょう。
デフレ時代安泰と言われた職業がいまピンチに陥ろうとしています。いままで甘い蜜を吸っていたわけで、そういう時代がくるのも仕方ないですよね。がんばって生き抜くのみです。

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