マイ・ブロークン・マリコ

世の中

久々に映画レビュー

あらすじ
親友のマリコが自殺したと知り、大きなショックを受けたシイノ。父親に虐待されていた親友をせめて遺骨だけは救い出したいと願った彼女は、遺骨を奪って逃走し、マリコが行きたがっていた岬へと旅に出る。

以下ネタバレあり

 

 

 

  

  

 

 

 

 

友人関係であるシイノ(永野芽郁)とマリコ(奈緒)を中心に進んでいく物語です。

幼少期から実の父親からの暴力で苦しみ、成長し学生になると今度は彼氏に暴力を振るわれて苦しむマリコ。「シイちゃんと一緒に暮らしたい」「シイちゃんに彼氏が出来たら死ぬから」「私はシイちゃんが本気で怒って心配してくれるのが嬉しいだけ」と常にシイノに依存しながら生きてきた。しかし彼氏が出来ると彼氏に逆らわず、友人のシイノのことより彼氏優先。

そんなマリコをめんどくさいと思いつつ、怒り、支え、守り、一緒に成長してきたシイノ。遺骨になったマリコに何かしてあげられることはないかと行動を起こします。「友情」という表現を超越した関係が、描かれています。
見終わった今でも、2人の関係をどんな言葉で表現すればいいのか考えてしまいます。共依存と言えばそれまでですが、共依存という言葉で片付けたくないのです。

私は原作の漫画は読んでいませんが、マリコの自己肯定感の低さや繊細さ寂しさがとてもリアルに伝わってきて苦しい部分もありました。今の時代、「毒親」という言葉があらゆるところで聞かれるようになりました。こどもにとって家庭に居場所が無いと、外に居場所を求めるようになり、自分自身のことを受け入れてくれる人に依存してしまう。
どこかでマリコが精神的に自立するきっかけがあればマリコの未来はもう少し明るかったのかなと思ってしまいます。

「人は風呂入って飯食わないとロクなことを考えない」
「死んだ人に会うには、生きていくしかない」
亡くなったマリコの後に続こうとした時にシイノがかけられる言葉です。死んだ人に会うには心の中で思い出すしか無いので、自分自身も死んでしまうと思い出すことも出来ないのでもう一生会うことが出来ないということでしょうか。深いです。

色々なことを考えさせられる映画でした。永野芽郁さん、奈緒さんの演技力も素晴らしいと思いました。
90分程度なので一度みなさんも見てみては?

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