診療報酬改定!開業医も盤石ではない

医療

いろいろ意見が上がっていますが、概ね収入減少につながるものばかり。でも報道は初診料が30円上がった!とかするので世論誘導がうまいですよね。

今回の改定も制度の穴を塞ぐものが多いですね。ファストドクターなどの往診系は軒並み点数減少。内視鏡や眼科の日帰り手術など稼ぎ頭になっているものも軒並み減点です。コロナの抗原検査もついに1500円になります。現状では逆ザヤになるところが多いですが、どうせこうなったら卸が絶妙に利益のでる値段設定にするだけです。他の分野も減らされた点数は材料費などが減ってあまり影響はないでしょう。このインフレ時代に可能かどうかはわかりませんが、開業医に対しては医師会の圧力があるので強く出れないと思っていたので意外でした。

さらには施設基準も手術件数が年間800件から2000件へとかなりの変更です。中途半端な急性期病院は潰すという意図が透けて見えます。大規模集約化がトレンドですね。3,40年ほど前にたくさん建てられた病院群が建て替え時期に来ておりちょうどいいタイミングでしょう。

一方で上がったのはNICUの加算など。これは妥当です。もっと上げてほしい。

外科や産婦人科など人手が足りなくて困っているところはちゃんとお金で差をつければいいのです。そうすれば病院も採算がとれるので拡充するのですから。

常々言っていますが医療はインフラという割に医師個人の裁量権が認められすぎだとおもいます。

関西電力のように地域で一つの母体を作ってそこが責任持って不採算部門も含めて面倒見るようにしないといけないと思います。もちろん個人開業は禁止です。大規模病院が土日も普通に外来手術を行って、医者看護師はその地域でしか働けないようにする、これで医師不足などもかなり解決するはずです。

まぁ実際それは人権がーとかで難しいのはわかっています。それなら報酬で差をつけるしかない。

みんなわかっているのにしないのです。不思議ですね。