吉野家より安い介護職

医療

なかなか衝撃的な時代になってきました。物価高に合わせて商品の値段をあげた吉野家は店員にしっかりとした給与を出すことができています。しかし医療機関は診療報酬があがるわけでもないので材料費だけがかさみ給与を上げることができません。

さらには死体換金ビジネスも横行しているため賠償金も準備しておかないといけません。ニセコはそれで介護施設がなくなったようですね。

これはこれから全国で起きていく現象です。介護してくれる人がいないのです。

でもこの時給でもなかなか悲惨です。時給1300円としても1日8時間働いて10400円。これで22日働いても22万円ちょっとにしかならないです。年収にしたら262万円です。介護職はこれより安いってことです。なのでみんな夜勤をして頑張っていますが、それで年収300万円。田舎だとまぁそれくらいかと思われていたものが観光客価格でぶち壊されてきています。

大多数の田舎はなにも産業がないので若者は介護に労働力を取られてさらに吉野家の人手不足に拍車がかかります。さらに吉野家の時給が上がるかは価格転嫁に消費者がついてこれるか次第ではあります。これが正しい資本主義社会なのでそうなるしかありませんが、実際に介護施設が足りなくなったら病院が要介護老人で埋め尽くされて悲惨なことになるのは目に見えています。政治家は病院を増やそうとするでしょうが医者なんて集まりません。地方は完全に詰みつつあります。

適切なインフレが起きて診療報酬が上がれば息を吹き返す可能性はありますが、かならずタイムラグがあります。いまのインフレも実質賃金が下がり続けているので長続きできるかは不明です。子育て支援金などで散々国民を痛めつけてその先にあるのはなんなのか。日本が他国に支配されている可能性もありえなくはないです。なにが起きても大丈夫なように個人単位で防衛していくしかないですね。