小児の末梢点滴ルート 血管確保のコツ

医療

ルート確保の小児科バージョンです 

まずは上の記事を読んでいただいて・・・ 

****大原則****

  • ・刺すところは心臓より下に(寝転がって抑えてるけどできるだけ下に)
  • 駆血帯を締めすぎない。子供の血圧は低い。なおかつ暴れるし採血もルート確保時にする関係もあって駆血時間が長くなりがち。腕に血が来なくなって黒くならないように・・・・
  • ・手背が第一選択。前腕近位で刺して失敗したら次に刺す人が刺すところない

次に年齢によって分けます

0歳〜2歳

まず徹底的に上から抑えこんで暴れない。タオルでぐるぐる巻きにします。

手背に直径2mmくらいのほそーい血管があるので強力な赤色ライトを握らせて血管を透過させる。

針を持ってない方の手で赤ちゃんの手をにぎる。この時親指で赤ちゃんの4本の指を押さえ、人差し指で手首あたりを腕の方向に引張るのが大事。テンションをかける

そして刺す。24Gじゃないと難しいです。そこから先はいつも通り。子供の血管はぷりぷりしてて意外とやりやすいです。老人より簡単。ジェルコ針ってのもあるらしいけど別に成人用の24Gで大丈夫です。

2〜7歳

2歳からはもう赤いライトは使えません。

頑張って探して刺すのみです!6歳くらいになってくると22Gでもいけるようになります。無理する必要はありませんが・・・・

子供の血管はプリプリで逃げやすいのが老人との違い。すごくやりやすいはずです。

しっかり固定してから刺します。

7-10歳

じつはこのあたりが一番むずかしい。血管も細いですし意外と出にくい。そして暴れると抑えるのも大変。コツはやはり最初の原理原則通りにするしかない・・・のでしょうか

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