医療訴訟に敗訴した70代の女性が、代理人弁護士が見通しを十分に説明しなかったとして、300万円の賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は26日、弁護士が敗訴のリスクを女性に伝えていなかったと判断し、着手金分にあたる150万円の支払いを命じた。
判決によると、女性は整形外科の治療で後遺症が起きたとして、医師を相手取り損害賠償請求訴訟を起こすため、弁護士を探していた。
「医師にも負けない知識と経験を有する」と広告でうたう弁護士を見つけ2021年に相談した。
弁護士は「勝てる見込みが十分にある」と伝えて代理人となったが、23年に敗訴した。女性は弁護士の訴訟活動が極めて不十分だったとして、本人訴訟を起こした。
神野奏一裁判長は、相談時に女性から提供された事前資料などから、弁護士が病院の過失と損害との因果関係を立証するのは容易ではないとの印象を持っていたと指摘。敗訴のリスクを適切に伝える説明義務に違反したと結論付けた。
これはなかなかメシウマ案件といいますか・・・弁護士からしたら思ってもない訴訟だったのではないでしょうか。
いつも医療者は訴訟リスクを気にして診療しています。我々は契約書にサインをもらっていても後出しジャンケンで敗訴しています。
ほかの分野での契約で、契約していたらもう法律に反していない限りは契約者に勝ち目はない場面でも、なぜか医療では病院が負けます。それが説明責任義務違反とかいう意味不明な後出しジャンケンです。
説明してサインをもらっていても「理解できていなかった」と言われたらそれで負けです。
今回弁護士側は勝てる見込みが十分ある的なことを言っていたので敗訴していますが、これを我々医療者は「手術しても良くならない可能性があります」と説明した上でいつも負けているんですよね。
一方で無理筋な訴訟は弁護士さんが事前に防いでくれているということも忘れてはいけません。多くの弁護士は医療訴訟に勝ち目がないことをわかっていて、訴訟になる前の段階で依頼を断ってくれています。もしくは示談になっているので世間の目には触れられないまま幕を閉じています。
いやでも「契約」が成り立たないとなればどんな恐ろしい世界が待っているのでしょう。私としては契約書にサインした時点で書いてあることは了承してもらわないと困ります。ニュースになっているとんでも訴訟、死体換金ビジネス案件を見てしまうと裁判官の質が悪すぎると感じますね。

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