診療看護師の役割とは?

医療

診療看護師(Nurse Practitioner)っていますよね。日本ではなかなか馴染みがないですが、アメリカでは麻酔をしたり縫合をしたりとそれなりに活躍しているようです。しかも年収は1000万円超え。(アメリカはその分医師の給与が5000万円だったりしますが)

日本ではどういう扱いなのでしょう?私はNPがいる病院で働いたことがないですが、いたらいたでなかなか扱いが難しいと思います。あなたの麻酔担当はNPだけど、次の手術の人の担当は麻酔科医だよ、と言われて納得する人がいるとは思えません。

結局、NPの役割って高コストな医師の代わりの安い人材でしかないと思うんですよね。医師がしなくていい仕事を安いコストで請け負う存在なので、給料は高くなるはずがないですし、独自にできることもありません。医師でなくてもできそうだけど、法律的に医師しかできないことをせめてNPがやるのは合法にしようという作戦ですものね。

基本的に医師免許は最強資格です。医師免許があれば調剤業務もリハビリも食品衛生管理者にもなれます。ですが看護師だけにはなれないのです。なのにその看護師が医師の業務を代替するようになるなんて不思議な話だなとは思いますが、まぁたしかに人件費が安くて医療のこと学んでて可能性があるのは看護師しかないですよね。

これからも日本ではNPのポジションは微妙でしょう。それは患者の払う医療費に反映されないからです。皆が同じ値段ならいいものを望みます。それなら自己負担が低い人は強制的にNPの診療しか受けれないようにすれば?などとも考えますが、ジェネリック医薬品ですら拒否できる今の制度では、無理でしょうね。