コーヒーの悪影響

医療

カフェインが関与する薬はときどき話題になりますが、MTXもそうだとは知りませんでした。

まず基礎知識

カフェインは摂取後、速やかに小腸粘膜より吸収される。最大血中濃度に達する時間は30~45分であり、半減期は成人で3~6時間、新生児で100時間であることが知られている。カフェインは主に薬物代謝酵素チトクロームP450(CYP)1A2、キサンチンオキシダーゼなどによって代謝され、代謝産物の大部分は尿中に排泄される。従って、これらの代謝酵素阻害薬や基質と併用すると、カフェインの血中濃度が上昇する恐れがある(ケース2)。

https://www.j-poison-ic.jp/report/caffeine202002/

アルコールとカフェインを同時に接種するのはアルコールの症状をマスクしてしまい、急性アルコール中毒になりやすくなることで有名です。

飲酒時のカフェイン摂取は、急性アルコール中毒を誘発させる恐れがあり極めて危険である。カフェインのCNS興奮作用が、アルコールのCNS抑制作用をマスクし、酔う感覚が抑えられてアルコールを過剰摂取してしまう。その結果、カフェインの作用が薄れるとともに、急激に酔いが回って急性アルコール中毒を起こす7)。米国食品医薬品局(FDA)は2010年、生命を脅かす可能性があるとして、カフェイン入りアルコール飲料の販売を事実上禁止した。飲酒時にはカフェイン摂取を避けると同時に、ウーロンハイ、ウイスキーのコーラ割などのカフェインを含むアルコールの飲み過ぎにも注意する(ケース3)。なお、カフェインにはアルコール代謝促進作用はないため、酔い覚ましの効果は期待できない

https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/di/digital/201603/546034.html

カフェインは心血管系の薬と喘息の薬と相性が悪いようで、ケース1,2で解説されているように効果を減弱させたり増強させたりしまいます。

MTXについても日経メディカルで解説がありました

DIクイズ3:(A)コーヒーでリウマトレックスの効果が下がった患者
関節リウマチは、関節の滑膜を主病変とする全身性の慢性炎症性疾患であり、自己免疫異常が発症に関与しているとされる。関節破壊の進行は従来考えられていたよりも早く、発症後2年以内、特に1年以内に急速に進行す...

減弱作用を生じるカフェインの量については、1日300mg超とする報告もあり、一定の見解は得られていない。テオフィリンクリアランスに個人差があることも原因の1つと考えられている。

https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/di/digital/201804/555488.html

1日300mgって結構な量ですよね。普通にコーヒー1杯飲んだくらいじゃ超えることはなさそうです。ということでaiueotipsさんのように1日2杯以上であれば注意が必要で、それ以下ならあまり期にすることはないのかなというのが印象です。