Angina bullosa haemorrhagica

医療
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jibi/56/6/56_6_237/_pdf

こういうのが症例報告としてすぐにネットででてくるのはすごいですね。

食後に口腔内(軟口蓋)に血豆みたいなのができるそうなのですが、それがアレルギー反応だという報告です。

つい主さんもですが、知られていないだけで実はこの疾患になったことがある人は多そう。とくに血豆なんて見ようとしても見れないこともありますし、放置して数日で治ってしまいますし。

病院に来ないと集計されないので有病率というのは結構あてにならないと思っています。

例えば骨粗鬆症治療薬での非定型大腿骨骨折はかならず病院にくることになるので発症率が推計されます。しかし顎骨壊死は処方された病院ではなく歯医者に行くことになります。この場合処方した医者はその事実を知らない場合すらあるのです。患者さんは「なんか歯が痛くなって歯医者で治してもらった」くらいにしか思っていない時があり、歯医者さんも医師のことを気遣って薬のせいとは言わない人がいるのですね。

というかそもそも忙しすぎるのです。製薬会社はこういった情報を使っている医師に求めていますが、それを報告すると背景情報とかすべて出してくれっていわれてとても煩わしい。そんなことを無償でやらないといけないのでだれも報告しなくなってしまいます。

症例報告も一円にもならないのに大学病院の先生が頑張って世の中に出してくれます。そのおかげで私や他の医師の診療技術が上がるわけです。でもその大学病院への仕打ちがこれ

名大病院の「自己研鑽」運用 「通達の範囲内」 国立大学病院長会議

 医師の働き方改革をめぐり、名古屋大病院が勤務医の時間外における教育・研究活動を、労働ではない「自己研鑽(けんさん)」として原則扱っていることについて、国立大学病院長会議の横手幸太郎会長(千葉大学病院長)は1日、自己研鑽と労働の判断基準を示した厚生労働省の通達の解釈の範囲内で運用されているとの認識を示した。横手会長は、東京都内であった会見で記者の質問に答えた。  厚労省の通達は2019年に出され、時間外に、本来の業務と関係ないことを、上司の指示なく行えば自己研鑽などとしている。しかし、内容が抽象的で、病院経営者から都合よく解釈され、幅広い業務が自己研鑽として扱われてしまう可能性が指摘されている。  横手会長は、同会議の事務局が名古屋大学病院側から説明を受けたとし、働き方改革を進める中で、「名古屋大学病院もおそらく手探りの状態」と述べた。  ほかの国立大学病院についても、「通達によらない運用を進めているところがあるとは聞いていない」と語った。そのうえで、同会議は全国の国立大学病院に対し「通達に基づく運用について、誤解がないように繰り返し周知に努めている段階」と説明。現時点では実態調査をする予定はないとした。  ただ、大学病院において教育と研究は本来業務であり、時間外であっても一律に自己研鑽と扱えば、問題となる可能性がある。(土肥修一)

https://news.yahoo.co.jp/articles/eabc91d6649d144229a75ab7027072adea0a5e9e

これから大学病院の医師がいなくなり、こういう報告もなくなってしまうでしょう。でもそれが日本のとった選択です。私個人ではどうしようもないので見守るのみです