ミヤBM菌血症?

医療

アジアで一般的に処方されているプロバイオティクスであるClostridium butyricumは、特にMIYA-BM(宮里製薬株式会社;https://www.miyarisan.com)として処方されているが、時に菌血症を引き起こすことがある。C. butyricum菌血症の有病率や特徴、およびその細菌学的・遺伝学的背景は依然として不明である。我々は、2011年9月から2023年2月までに大阪大学医学部附属病院に入院した患者をレトロスペクティブに調査した。全ゲノムシークエンシングの結果、血液培養陽性例6,576例中5例(0.08%)がC. butyricum菌血症であった。4人の患者はMIYA-BMを摂取しており、1人の患者は別のC. butyricum含有プロバイオティクスを摂取していた。ほとんどの患者は免疫系が低下しており、一般的な症状として発熱と腹部苦痛があった。患者1名は非閉塞性腸間膜虚血で死亡した。シークエンシングの結果、同定されたC. butyricum菌血症株はすべてプロバイオティクス由来であることが確認された。今回の結果は、特に入院患者におけるプロバイオティクスの使用による菌血症のリスクを強調するものであり、慎重な処方が必要である。

こういうのがあるとは知りませんでした。

ミヤBMといえば抗菌薬でも死なない整腸剤として使いやすい整腸剤でした。ビオフェルミンではなくビオフェルミンRを処方するとかそんなことを考えずにミヤBMを処方すればいいわけですし、楽です。

でもこれも菌なわけです。菌である以上は感染の原因となり人体に影響を与えるわけです。

スタディの結果は0.08%の確率でミヤBM菌血症になっていたというのですから可能性はかなり低いですが驚きです。どうやって治療したのか、本文が読めないのでわかりませんがクロストリジウム属なのでCD腸炎に準じた治療?になるのでしょうか?ここは全くわかりません。

つくづく無駄な薬は飲ませるべきではないなと感じます。