医局員はピクミン

医療

これは秀逸。たしかにピクミンです。突然出てきた教授についていって理不尽な扱いにも耐えるさまはまさにピクミン

しかしその結果はときにこういう結果を招きます

【速報】残業200時間超「医師の息子」は「長時間労働」で自殺したと両親が勤務先病院側訴えた裁判始まる「後進の医師の命を救う。それが息子が望んだこと」

【速報】残業200時間超「医師の息子」は「長時間労働」で自殺したと両親が勤務先病院側訴えた裁判始まる「後進の医師の命を救う。それが息子が望んだこと」(関西テレビ) - Yahoo!ニュース
神戸市東灘区にある甲南医療センターの医師が自殺したのは、長時間労働が原因だとして遺族が病院を運営する法人と院長を訴えた裁判が22日に始まり、病院側は全面的に争う姿勢を示しました。 甲南医療センター

22日の第1回口頭弁論で病院側は、「病院内で長時間労働が常態化していることはなかったし、病院に残っているからといってずっと仕事があったわけではなく、専門医資格を取得するための研究の時間も含まれている。適切に労務管理していた」と主張し、全面的に争う姿勢を見せました。

まさにこれはピクミンを扱う側の理論ですね。

医局制度、やはりそろそろ限界なのではと思います。医師は病院に所属してそこで売上をあげないと給料をもらえないのに、さらに全く別の組織(医局)にも所属してそこに対しても成果を出さなければなりません。病院からしたらまったく収益を産まない行為で病院に居残られるわけで、気持ちの良いものではないですよね。ですがそれをやらないと一人前(専門医)ではないぞと言っているのも病院なのです。

完全にこれは搾取の構造です。本来教育は雇っている側がコストを払ってでもしないといけないことなのにそれをしなくていいように医局に外注しているのです。だから院長もまったく反省していません。死んだらまた次がいるみたいな認識です。

「後進の医師の命を救う。それが息子が望んだこと」

これがまさに望んでいることでしょう。ご遺族の方の頑張りに、いや裁判官の常識的な判断に期待します