
社会保障改革をめぐる自民・公明両党と日本維新の会の実務者協議が開かれ、保険料負担の軽減に向け、全国でおよそ11万床の病床を減らすことで、医療費を1兆円程度、削減する効果が見込めるなどとする考え方を共有しました。
自民・公明両党と日本維新の会の3党は、社会保障改革の実務者協議を国会内で開き、保険料負担の軽減に向けた具体策について意見を交わしました。
この中では、維新の会が求める病床の削減について、人口減少などにより、全国でおよそ11万床の病床を減らすことで、医療費を1兆円程度、削減する効果が見込めるなどとする考え方を共有しました。
一方、維新の会が求める、市販薬と同様の効能がある医薬品に適用されている保険給付の見直しについては、自民・公明両党との主張に隔たりがあることから、今の国会で結論を出すことは難しいとして協議を続けていくことになりました。
そして、3党がこれまでの議論で確認した内容を文書でまとめることになり、調整を進めていく方針です。
3党の実務者協議をめぐっては、21日の党首討論で維新の会の前原共同代表が、社会保険料の負担軽減策などで前進がないとして与党側の対応に不満を示し、石破総理大臣は22日、自民党に対し、誠意を持って進めるよう指示しました。
これはなかなか衝撃的な発表です。

https://www.med.or.jp/dl-med/teireikaiken/20210120_1.pdf
もともと日本の病床数は多いことで有名。特になんちゃって急性期と精神科が多いですね。精神科については下手に減らすとその患者をどこでみるのかという問題があるのであまり減らさないほうがいいでしょう。日本では精神科に入院している人が他国ではホームレスをしていたりするのです。
急性期だけでも100万の病床があります。合計164万の病床を11万削減というのは割合として6.7%です。医者一人あたり20人を受け持っていたとしても5500人の医者が不要とされてしまいます。

まぁもちろん全部が満床で埋まっているわけではありませんので、もともと使われていなかった病床が減るだけかもしれません。
石破首相、医師会会長と面会 診療報酬の引き上げ「難しい問題」
石破茂首相は23日、首相官邸で日本医師会の松本吉郎会長と面会した。診療報酬の引き上げについて意見交換した。首相は財政への影響を踏まえ「非常に難しい問題だ」と答えた。同席した自民党の古川俊治参院議員がやりとりを明かした。
首相は自民党の議員連盟「国民医療を守る議員の会」から物価高や賃金上昇を念頭に「補助金と診療報酬の両面から対応が必要」とする決議書を受け取った。決議は「このままでは人手不足に拍車がかかり、適切な医療を提供できなくなる」と主張した。
医療業界への風当たりはコロナを過ぎ去りもはや敵視扱いです。これからますます厳しくなっていくんでしょうね。
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