高齢者福祉はどこまで必要か

医療

多くの反響をいただきありがとうございます。多くは肯定的に捉えてくれた意見ですが、なかには反対ももちろんあります。

自分が高齢者になったときどうするの?

自分が高齢者になったとき担い手が少ないと困るので子育てを支援したいのです。昔は高齢者一人を若者10人で支えていました。それがいまや2人で一人を支える構図。高齢者を支えるために所得が減って、その結果生活が苦しくなって子供が減っている状態で今後はより厳しくなる。余裕がないのです。このまま現状維持で今より良くなる未来があるのかというと、ありえないので子育てを支援して子供を増やしたいのですね。そうすれば、私達が高齢者になったときも現役世代が負担を感じない程度の税金、社会保険料で医療福祉を受けることができるでしょう。「高齢者を切り捨てると自分の身に返ってくるぞ」という批判はまず「現役世代の人生が高齢者の社会保障費という形で多く切り捨てられている」という今の現実をみることから考えるべきです。

支援してもらえないと子育てできないなら子供作るな

困窮している理由が高齢者の社会保障のための税金や社会保険料だという認識はないのですか?あなたの給料から税金、社会保険料はいくらとられていますか?それは以前より高い率になっていませんか?

またこどもが少なくなって困るのは将来支えてもらう自分です。

高齢者福祉にお金をつぎ込むのをやめると自宅介護地獄になるぞ!お前には高齢の両親や祖父母がいないのか!

介護が必要な状況になった段階で死を迎えるのが正しい人生の終え方だと思います。ただ、介護が必要なだけで死ぬような状況でない人もいますのでそういう方は自宅介護ではなく国が効率的な大規模施設のようなものを作る必要はあるでしょう。もしくは安楽死とかそういう話になります。そもそも医療がほぼ無料だからみな治療を受け、要介護状態で生き続けることになるのです。90歳以上になったら入院して全身麻酔での手術は保険適応を諦めてもらう、自費で対応などの区切りが必要です。この区切りは国の裕福度に応じて可変性があって良いでしょう。日本がバブル期のようなイケイケ状態なら今のままでも成り立つのかもしれませんが、貧しくなった今それを維持するのは不可能。現役世代が負担に感じることのないような税率で行えることだけに制限するべきです。なお医療費は右肩上がりに増えて40兆円です。これを払うために税率がどんどんあげられているのは知っていますよね?

弱者を排除するなら、いずれ障害者も見殺しにする気だろ!優生思想だ!

いえ、若者が負担なくできる範囲のことを行おう、その適応基準は年齢で区別すべきと主張しています。年齢こそが誰にとっても平等な唯一の基準です。

年齢を重ねればいろいろなところに不具合がでてくるのは当然のことです。その全てに公的医療保険が適応されているのが日本です。高額療養費制度もあってほぼ無料でみな治療をうけます。治療したあとも介護保険で施設へ。その結果膨大な医療費介護福祉費に日本は悩まされています。さらに長寿化し要介護の期間が長くなっています。そう、高齢者医療、福祉はやればやるだけよりお金がかかるようになっていくものなのです。ある程度年齢を重ねればその後は保険が適応されなくなって当然です。民間保険では高齢になってから保険にはいることができない、もしくはかなり高額の保険料を払わないといけない=採算が取れないのに、国が行う保険では若者からむしり取ることでこれを成立させてしまっています。保険適応の区別をつくるなら年齢が一番妥当です。

お金がない人は医療を受けられず、死ねっていうのか?

医療は公共性の高いものですので、お金がなくてもある程度の医療は受けれるべきです。ただそれは1回500万の治療ではなく、死の間際に行う緩和医療など人間としての尊厳を保つための治療は保障すべきということです。「自費でやれ」と言っているものは老齢化に伴いほぼ必ず発生する現象に対する高度な医療のことをいっています。保険とは起こる確率が少ないが起こってしまうと被害が大きいものに対して備えるものです。人間は必ず老いて病気になって死にます。必ず発生する現象に対して保険給付を行えばいずれ破綻します。どこかで制限を設ける。その基準は年齢です。

何気なくつぶやいたんですがこれほどまでに広がるとは驚きでした。皆増え続ける社会保障費を問題視してくれているみたいで良かったです。逆に反論意見を言う人は社会保障費が延々と増え続けて100兆.200兆円とかになってもこの国がうまいこと回ると思っているのでしょうか?高齢者に貢ぎ続ければ自分たちも安泰な老後を送れると思っているのでしょうか・・・?不思議です。