
コロナ後の大腿骨頭壊死、ビスホスホネートで転帰良好
三次医療センターで新型コロナウイルス感染症(COVID-19)罹患後に大腿骨頭の骨壊死の診断を受けた患者48例の股関節88個を対象に、ビスホスホネート(BP)療法の効果を後ろ向き試験で検討。治療開始時にゾレドロン酸を静注、その後経口アレンドロン酸を週2回投与した。平均追跡期間は10カ月だった。 その結果、股関節の95....
m3の記事からです。
COVID-19で血栓傾向になり、骨頭への血流が阻害されるのかと思ったのですが、治療でステロイドを使ったことで骨頭壊死になる方が結構多いようです。
COVID-19感染治療で投与したステロイドの平均用量はプレドニゾロン換算で841.3mgだった。ステロイド開始から骨壊死発症までの平均期間は179日だった。
結構ステロイドおおい量使うんですね。発症までの時間はコロナ関係なしのようです。
治療も点滴のリクラストをしてから内服に切り替えるというもの、これだけで骨頭壊死が改善するとはとても思えないのです。コントロール群がないのがこの研究のデメリットですね。
骨頭壊死は全例手術になるわけではありません。経過観察で痛みのない状態まで改善する例は多数経験します。骨頭圧潰が始まれば、結局THAになってしまいますが、そこまで至らない例も多いです。
原文はこちらから

Bisphosphonates for Post-COVID Osteonecrosis of the Femoral Head: Medical Management of a Surgical Condition - PubMed
Prognostic Level III. See Instructions for Authors for a complete description of levels of evidence.