急性アルコール中毒に点滴は無意味

医療

嘘ついて患者を運んできた救急隊に切れて暴行した、のかと思ったら違いました。泥酔状態で仲間を助けるために救急車を呼び、手伝おうとしたがよっていて戦力にならず、暴れちらしたようですね。

研修医は停職1ヶ月となったようです。初期研修は3ヶ月の中断があってもOKなので卒業は問題ないと思われます。ただ病院内でやっていけるかが問題です。これからも救急隊とは日常的に遭遇するわけです。そのたびに「今日の救急外来の医者はあいつか・・・」とおもわれてしまいます。

コロナがまだそこまで流行ってない時期だったのはラッキーかも知れません。これが真夏の感染者20万人超えのときなら更に叩かれて肩身の狭い思いをしたでしょう。搬送先なんて見つからなかったでしょうし。

というかこういうときって、普段泥酔で救急車を呼んでいる人たちを叱っている身からすれば恥ずかしいから救急車を呼ぶなんてことはなく、自分たちで意地でも連れて行くような人が多い気がします。

自分たちで連れていき自分たちで点滴をいれてなんとか自宅へ帰る・・・・

そういえば急性アルコール中毒に点滴は無意味という論文がでていたのを思い出しました。

Intravenous 0.9% sodium chloride therapy does not reduce length of stay of alcohol-intoxicated patients in the emergency department: a randomised controlled trial

NCBI - WWW Error Blocked Diagnostic

点滴なしでもありでも病院滞在時間は274分前後と変わらなかったという結論です。

ですが大抵の人は軽度の脱水になっているので結局点滴はしていることがおおいという現状・・・どちらが正しいのでしょうか。