医師の住居戦略

マンション

転勤の多い医師にとってどのような住居戦略が良いのでしょうか。

・初期研修医時代

社宅一択です。どうせ病院に近いほうがいいですし、大抵の病院は研修医だけでも社宅を用意しています。まだ与信もないので社宅でいいでしょう。激安orタダです。オンボロアパートのこともありますがこの時代はお金を他のことにつかうもしくは貯めることが大事です。

・後期研修時代

病院や科にもよりますが、まだ社宅のほうがよいでしょう。

私の場合は1年に1回は転勤がありましたし、賃貸の敷金礼金を考えるとやはり社宅です。安さには勝てません。

ですがこのあたりで皆いろいろな分岐点にさしかかります。

一つは結婚

一つは大学院

これによって今後の戦略は変わります。

・未婚 大学院進学なしの場合

社宅もありですが、結婚後を考えて2LDKマンションを買うのもありでしょう。

早めに買っておくと、結婚して子供ができても10年くらいは住めます。QOLも上がりますしそろそろいい年のおとなになるのでちゃんとしたところに住んでいるということも大事です。

・既婚 大学院進学なしの場合

一戸建て派なら建てましょう。マンション派なら2LDK、予算が許せば3LDKを買いましょう。この頃には信用も最強の状態となっているはずなので、買える範囲で良いものを選ぶとQOLが上がります。

・未婚 大学院進学ありの場合

この場合は賃貸でもいいのではないでしょうか。1LDKで十分ですし、大学院修了後の勤務先に応じても対応できます。お金がない人でも賃貸なら払えます。

・既婚 大学院進学ありの場合

難しいですね。大学院で収入が下がるかどうかにもよりますし、4年後に異動になってどこにいくかもわかりません。

なにせ大学院に行く際は無職になってしまいますのでローンが通りにくいです。ネット銀行系は厳しい。楽天銀行やSBIネット銀行などは書類審査すら通らないようです。(たとえ年収が1000万円あったとしても)

こんなときに強いのがメガバンク。大学院生の医師という特殊な立場をわかってくれます。いつもどおりの条件でローンを通してくれます。

なので、将来買う意志があるならマンションや一戸建てを早めに買ってもよいのではないでしょうか。

基本的に私は早めに売りやすいマンションを購入するのがよいと思っている派です。

理由は住宅ローン控除などを利用でき、QOLも上がるからです。家賃ほどもでないですし室の悪い賃貸にこだわる理由がありません。長く住めば損することもかなり低いです。

最初の方だけは社宅(寮)という最強の選択肢があるのが悩みどころ。寮生活が終わったら、早めにマンション買ってしまいましょう。