歯科治療とインプラント感染

医療

これ整形外科でもときどき経験します。手術してインプラント挿入して、術後数年経ってから細菌感染するのは大半これなんじゃないかと疑っています。歯科治療のみならずちょっとした腸炎とかでも菌血症になれば遠隔地のインプラントに感染する可能性はあると思っています。

人工血管は結構表面積が大きいですし、菌血症がかなりのリスクになるんでしょう。この方も今まで⑤人経験されています。

私も今まで働いてきた病院で年間1,2件は人工関節の感染を見てきました。術後1,2ヶ月でおこるのはやはり手術のときに入った菌が原因だとおもいますが、それ以降におこるのは抜歯などの処置が原因になっているんじゃないかと思いますね。

歯科処置というのは思ったより全身に影響を与えることがあります。歯学部の学生は卒業までに全身の解剖を勉強しますし、一応全身の病気も学んでいます。

例えば骨粗鬆症の薬は顎骨壊死という合併症を引き起こすことがあります。数千分の1と言われますが結構歯科医の方は遭遇しているそうです。でも処方医にそれが届くことは案外少ない・・・歯医者さんも医師を悪く言うわけにはいかないので「歯茎の病気です」みたいな感じで薬が原因とわかっていてもたまたま起こったものというように説明していることがあるとか。さらに患者さんも薬が原因と説明されても説明を理解できず、医師は結局理解できない・・・なんてことがあります。

他の科でもこういう薬ってあるんですかね?歯科ってかなり医科と関連があると思うのですが、眼科、耳鼻科みたいな感じで医科の中に入らなかったのはなぜなんでしょうか。

外国でもdentistとか言いますしここだけ別です。とおもって調べてみました

「歯科はなぜ医科と別なのか―歴史の分岐点を探る」水谷惟紗久『③Another view 医療システムの過去・未来・海外』 The history; When did medicine and denti|日本歯科新聞社 WEBマガジン
こんにちは。『アポロニア21』編集長の水谷惟紗久(MIZUTANI Isaku)です。    私は歯科医院経営総合誌『アポロニア21』で、最新の歯科医院経営の情報を20年以上追い続けるとともに、歯科医...

これがわかりやすいですね。面白いことが書いてます

 その一つが、薬剤師の一部を医師にする薬局法(1815年)で、地方の人たちの健康相談に乗っていた薬剤師の一部を、家庭医(General Practitioner)としました。ここで生まれた家庭医は現在も、イギリス全土で国営医療(NHS)の主な担い手として活躍しています。

https://note.com/shikashinbun/n/n4d38e10eb357

海外で家庭医は給料安いと言いますがこういうのが関係しているのでしょうか。

歯科は医科から排除されたわけではなく、19世紀に医療従事者の専門性が確立する時期、自ら別の道を歩んだと推察されます

https://note.com/shikashinbun/n/n4d38e10eb357

まぁあんまりスッキりしない理由ですが、そういうものだからこれからもこうやって続いていくのでしょう。